技術力
粉末と液体の、絶妙でビミョーなソース関係
Wソースには理由(ワケ)がある!
松原食品と言えば、粉末+液体のW(ダブル)ソース! …は言い過ぎですが、よく珍しいと言われます。
ではなぜ、Wソースなのか…。もちろん液体ソース、粉末ソースだけでも美味しさは十分に満たすことができます。しかし、「味を再現する」とは、食べた時に感じたイメージを舌と鼻(香り)、見た目で蘇らせることだと考える私たちは、そこに塩分なのか、苦みなのか、辛さなのか、香りなのか、食べた時に感じた製品の個性を味付けすることに力を注いでいます。
わずかな味のひっかかりを再現するのに、液体と粉末、2つのソースが絡み合うことで生まれる絶妙な風味が必要なのです。
液体も粉末も、味のつくりは同じ。
その差とは…。
実は、液体ソースも、粉末ソースも、味のつくりは同じ。では、何が違うのか。なぜ分ける必要があるのか。疑問に思われることでしょう。
液体と粉末、2つのソース。味というより、それぞれの状態による差が大きく関係しているかもしれません。
口あたりがまろやかな液体ソースは糖度が高く、調理具材に絡まりやすいのが特長です。粉末ソースは、香辛料やスパイスが均一に混ざりやすく、高い香りを引き出すのに向いています。焼そばソースの豊かなコクと、食欲をそそるスパイシーな香り。それぞれの特長を活かし、味の再現に一役買っているのです。
再現したのは、昔懐かしい屋台の味。
皆さん、祭りや縁日、夜店の屋台で、甘辛い焼そばソースの香りに導かれたことが一度はあるでしょう。Wソースで目指したのは、ズバリ「昔懐かしい屋台の味」でした。
あの誘惑的な香りと、野菜と絡むことで程よくなるちょっと濃いめのソース、外で食べる特別感までもが蘇る屋台の焼そばの味。再現の過程では、まず、キャベツやにんじんなど野菜を加えてつくることを想定して液体の糖度を調整。水を加えなくても、野菜の水気で麺にしっかりと馴染む粉末でスパイシーさと香りを細かく調整し、濃いめの味に仕上げました。
家庭ではもちろん、夏のキャンプやバーベキューなど、外で食べると一層美味しく味わえるのが「焼そばソースW」の特長です。